2012年2月25日土曜日

キャラ的違和感の指摘

当ブログの記事「【感想】真なる魔王ルート(作・PQ+様)」のコメント欄にて、カイルさんと盛り上がった話題があったので、この記事を書きました。

他製作者様のデータについて、ゲーム上のバグではなく、キャラクターの書き方に違和感を覚えた場合、それを作者に伝えるかどうか、という話題です。
なお、「真なる魔王ルート」については「キャラクター的に変な部分が見当たらない」というような話をしていて、そこからコメントの流れで出てきた話題なので、真なる魔王ルートにキャラ的違和感を覚えたわけではありません。

以下、長くなる上にちょっと堅めの話が続きます。どうかご了承ください。






まず初めに、お断りしておきたいことが一つ。今回、相当真面目に考えてみましたが、私は今まで他製作者様の作品に対して、そこまで深く考えてコメントしていたわけではありません。これまで好き勝手にコメントしてきた傾向をまとめると、大体こんな考えであった、という内容です。

そんなに深く考えてコメントするものでもないと思いますし、私も含めてデータ作者はほぼ全員、コメントをもらったら踊りだすくらい嬉しいものだと思います。なので、これを読んでも難しく考えず、面白かった作品にはコメントしましょう! というか、してくれたらすごく喜びます、その作者が!

それだけ念頭に置いて、お読みいただければ幸いです。







私はシル学のユーザーデータを導入するプレイヤーであると同時に、自分でSSを投稿している製作者でもあります。なので、私が他の人から指摘を受ける方向と、私が他の方に指摘をする方向で、分けて考えたいと思います。


まず、 私が他の方から指摘を受ける場合についてですが、私は指摘大歓迎です。キャラ的な違和感も含めて、指摘を頂くことはありがたいことですし、とても励みになり、また刺激になります。

ただ、その指摘に合わせて修正することは、多くの場合できないと思います。これは私の実力不足と拘りによるものです。ストーリーに結びついている部分について変更を求められても、代替の展開を提示することが出来ず、また自分の中でつまらない展開には変えたくない……と考えてしまうと思います。指摘大歓迎とか言っておいて申し訳ないですが……。

違和感そのものを取り除くことはできないかも知れませんが、キャラ的違和感について議論をしたり、解釈を深めたり、別の展開を思いついたりすることはありそうです。指摘を受けたことで、シル学の話題について盛り上がれば、とても嬉しく思います。


続いて、私が他の方に指摘をする方向について述べますと、あまりシナリオやキャラクターの意見を書きたいと思ったことはありません。以下に、その理由を考えてみます。

● キャラ的違和感を覚えることが少ない
まず、シル学ユーザーデータは全体的に、高い水準で本編に準拠していると考えており、個人的に満足しております。作者独自のキャラの描き方も見られますが、それも魅力的なもので、違和感を覚える機会があまりありません。

● コメント欄に書きたいことの中で、キャラ的違和感の優先順位は低い
コメントを書きたいデータは自分が面白いと思ったデータなので、まず面白かったことを伝えたくなります。次に伝えたいことはバグやミスなどです。違和感などの漠然としたものは、それほど伝えたいことではないので、結果として書かないのかも知れません。

公式ユーザーデータ集のコメント欄は、短いコメントに向いています。意見が長くなると「面白かった!」という伝えたい部分が弱くなるので、なるべく伝えたいことを前面に出すようにしています。

● 作者のやる気を削いでしまったら申し訳ない
これについては、作者ごとに考え方・スタンスが異なるために、難しい問題となります。
指摘をバンバン受けて完成度の高いユーザーデータを目指したい人と、あまり細かな指摘を望んでいない人。本編との違和感を無くしたい人と、細かいことを気にせず雰囲気だけ楽しんでほしい人。また、スタンスとか特に考えずにただ楽しみたい人。いろいろ居らっしゃると思います。
明確に「この人は忠実なデータを作りたいと思っている」と分かっている人でなければ、書くのに躊躇してしまいます。


私はどちらかというと忠実なデータが好きですが、違和感があってもそれを上回る勢いがあれば、それはそれで好きになると思います。面白さ>違和感という不等式が成り立っている時、「違和感」を指摘して作者が応えた結果、「面白さ」が減ってしまうと、自分は後悔してしまいます。

本当に自分本位な話ですが、つまり、違和感を伝えてその作品を積極的に良くしていこうとするのは、自分には荷が重いと感じるのです。もし作者が「指摘ください!」と明確にしている場合は、伝えるかもしれません。幸い、違和感で困った機会はそれほどないので、これまでコメントは気軽にしてきました。


ここまで長い記事を読んでくださいまして、本当にありがとうございました。
もし何か一言言いたい! という方がいらっしゃいましたら、ここのコメントに何か頂けたら幸いです。

4 件のコメント:

  1. 面白いと思ったデータにコメントを付けたくなるとか、面白さ>違和感~の部分は同感ですね。

    ただ、自分の場合、ある程度は気になった部分の指摘の方が重要なのかなという気もします。というのも

    ・面白いという意見は他の人が書いているし、製作の知識が無くても書ける。
    ・対して技術的、設定的な意見はある程度の知識が必要。
    ・色々な意見があった方が良いはず。
    なので、自分は他の意見を優先する事が多いですね。

    ただ、どうしても自分の場合は、見つけたバグや設定上の指摘の量が多くなってしまうので、面白かったとの意図の文章が少なくなってしまうのが反省点ですね。
    気になった部分に、面白さが押し流されてしまっているのかもしれませんが、シーラカンスさんの言うとおり、作者さんのやる気をそいでしまっては元も子もありませんし……。

    とはいえ、意見が欲しいと言う人もいそうですし……と考えて結局コメントしない事もしばしばです。
    真なる魔王ルートのコメントに書いたような事も有りましたし……。

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    1. 私も技術的な意見は重要だと思います。カイルさんの技術的な意見で助かった方も多いと思います。私も「面白かった」の次に伝えたいのは、バグや何らかの不具合情報です。

      私が考えてしまうのは設定的な食い違いの場合です。ただ、「ウリユが予知した未来を自分で変えちゃったよ!」みたいな、明らかな公式との食い違いが無自覚っぽく出てきたら、やはり指摘する意味はあると思います。

      問題は、もっと微妙な食い違いと言いますか……「このキャラ、こんなこと言うかなぁ」「この状況、ちょっと不自然じゃないかなぁ」のような、まさに違和感、感覚的なものです。
      具体例を挙げますと、先日カイルさんがご指摘されていた「学生寮に異性は入れるの?」というような、公式では明言されていないけれど、一般常識的には少し不自然かもしれない問題ですね。

      このご指摘を見て、私もいろいろ考えさせられまして、学生寮廊下で異性と会えることから、少なくとも寮内には入れるのかな……でも廊下イベントが全て男子寮だったら、やっぱり女子寮には入れないこともあり得る……とか、学生寮スタートでやり直したりして、少し考察が深まりました^^。

      こういう違和感の指摘って、面白い面もありますよね。新たな考察や発想が生まれることもあると思うんです。一方で、それを相手の方がどう感じるかという心配があります……人によって捉え方が違うかも知れないので、なかなか悩ましいですね。

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  2. 実の所、作中で何かそれらしい説明があればの微妙な指摘はしなくてもいいかなという気もするんですよね。
    例えば今回の女子寮に男子が出入り云々の場合「ウチの学校は自由な校風だから、昼間だけなら男子も女子寮に出入りできる」と台詞があれば「作者さんの中ではそういう設定なのかな?」と思って突っ込まなかった気がします。

    他にも原作の設定とつながるか、理由づけがされているか、その設定がマイナスイメージにならないかとかも気になるか、ならないかの違いになるのかなと思います。
    ただ、マイナスイメージでもちゃんとした理由づけがされていればまあ良いかなと思うこともあります。

    なんだかんだでNAさんの「美術部」のキャラたちの追加設定も自分の見た範囲では面白かったですし、シルノの追加シナリオのキャラ崩壊も「怖い」との意見が多かったようですが、壊れていた理由があれだったし、自分はサユキファンでもなかったので「まあいいか」という感じでした。

    考えてみると色々な事が影響するんですよね。

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    1. ああ、私はキャラ崩壊ネタ大好きです^^。
      以前にも書きましたが、他の方の作品についてはむしろぶっ飛んでる位のものも良いと思っています。PQ+さんの予告編にも、キャラ崩壊要素がありましたね。あれはワクワクしました。

      でも自分のSSを書く時は、結構慎重です。こんな書き方して大丈夫かなぁって、反応が怖いこともしばしばです。

      私の場合、むしろシーナのファンだからこそ、シーナを暴れさせたくなっちゃうような……。大人しい子が大人しくしているより、大人しい子が無茶している方が、面白い上に可愛いじゃないですか。サユキファンの一部も、ひょっとしたらそういう心境だったのかもしれません。

      私も、独自設定を出す際には「作者の中での設定」をなるべく自然に説明する流れになるように気をつけています。そうすると読みやすくなる気がします。

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